FX取引とは?

による Andrew McGuinness     12月 29, 2017

20 読んだ分


FX取引とは何であり、どのように機能するのか?

通貨取引のためのグローバルで、分散型市場のことを外国為替市場、あるいは単にFX市場と呼びます。ここで需要と供給に基づいて為替レートが決定されます。

外国為替市場は、世界で最大かつ最も流動的な市場であり、一日の平均取引量は5兆ドルを超えています。1日24時間、週5日開いています。

外国為替市場全体は、金融機関を通じて働き、複数のレベルで取引されています。大量のFX取引を扱う金融機関は、ディーラーと呼ばれます。大手銀行であるケースが多いです。通貨の変換が行われるこの市場は、銀行間市場として知られています。

最大のFX市場参加者は以下のとおりです。

  • 営利企業。これらの市場参加者は、商品を海外で購入/売却するか、為替差損に対してそのポジションをヘッジ取引するといういずれかの商業上の理由で参加しています。
  • 民間金融機関。これらの参加者は、様々な方法で参加しています。営利企業向けに国際的な商品交換を支援し、企業、政府に対し借入れや資金を提供しています。
  • 中央銀行。中央銀行の主な目標は、金融政策の実行です。つまり、準備金として外貨または資産の獲得、自国通貨価格に影響を及ぼすため他の通貨の売買、または紙幣の印刷を行います。
  • 投資会社。これらの市場参加は、他国のFX市場への投資、あるいはキャリー取引向けに他国通貨への投資、国債の買収、または外国企業の買収に従事しています。
  • 個人トレーダー。これらは投機家であり、長期的な目標はなく、毎日、通貨を交換します。
  • FXブローカー。これらの市場参加者は、個人トレーダーとインターバンク市場間の仲介役として手数料を目的に活動しています。

外国為替の簡単な歴史

現代のFX市場の始まりは、ブレトンウッズ体制が制定された1944年に遡ることができます。当時、固定為替レートという方法が導入されており、加盟国は、その時点の基軸通貨であったドルに対し自国通貨との平衡を設定する必要がありました。一方、米ドルは金(35ドル/オンス)で支えられており、米ドルは金のように良好でした。米ドルは世界通貨になりました。この時、国際通貨基金(IMF)と国際復興開発銀行 (IBRD)の2つの大きな金融機関が創設されました。

30年後、ベトナム戦争が終焉した時、米国は貨幣インフレだけでなく、公的債務、国際収支の赤字も増えていました。米国ドルを固定相場の35ドル/オンスで守る試みは不可能になりました。1970年までに、米ドルの金保有率は22%に低下し、国々は準備通貨として維持する米国の能力に信頼を失いました。リチャード・ニクソン米大統領は、米ドルの金交換を停止しました。これはニクソン・ショックとして知られるようになり、すべての主要経済大国が自国通貨を変動させ、今日でも続いている為替レートに介入するようになりました。

リテールFX 市場とは?

これは個々のトレーダーが異なる通貨間の価格変動に対して投機するFX市場のほんの一部です。リテールFX市場では、FX ブローカーは銀行間市場における個人トレーダーとディーラー間の仲介業者として活動しています。

FX取引をどのように始めるか?

今日、コンピューターを持ち、インターネットにアクセスできれば、誰でもFX市場で取引できます。最初のステップは、FXブローカーと口座を開設し、資金を投入し、取引を開始することです。

FX ブローカーとは?

FXブローカーは個人トレーダーに銀行間市場へのアクセスを提供します。これは、ブローカーと取引口座を開設し、取引プラットフォームを介して市場にアクセスすれば、可能になります。FX取引の大半はスポット市場を通じて行われますが、一部のブローカーはディーラーとして行動し、取引に流動性を与えるため取引の反対ポジションを取ります。

FXブローカーは、買いと売りの差から利益を上げる(DDブローカー)か、あるいは、反対のポジションを取らずに市場にオーダーを出す場合(NDDブローカー)は、通常わずかな手数料が請求されます。

取引モデルによって、FX ブローカーは以下のように分類されます。

  • 電子商取引ネットワーク(ECN)ブローカー。この場合、ブローカーがトレーダーに銀行間市場への直接アクセスを与えます。ECNの口座はNDD方式で、一般的に低いスプレッドです。
  • STP(ストレート・スルー・プロセッシング)ブローカー。このモデルもまたすべての取引がLP(リクイディティプロバイダー)に直接処理されるため、NDD方式とみなされています。流動性が高いモデルです。
  • DMA(ダイレクト・マーケット・アクセス)ブローカー。この取引モデルでは、顧客の注文が値付け業者、銀行、または他のリクイディティプロバイダーが提供する取引価格と一致します。ブローカーによりDD(ディーリングデスク)とNDD(ノーディーリングデスク)の両方が可能です。
  • 値付け業者ブローカー。これらのブローカーは通常、顧客に買いと売りの差を見積もることで利益を上げているDD(ディーリングデスク)ブローカーです。B-Bookブローカーとも呼ばれています。値付け業者は、自分たちの市場の見通しに応じて、時には指し値を操作することもできますが、損切り注文を実行するためにスプレッドを拡大することもできます。
  • ハイブリッドブローカー。これらのブローカーは、各口座タイプで使用できる取引モデルを1つにして、先ほど述べたモデルを組み合わせます。

FXブローカーは規制されているか?

FX市場は、中央取引所や決済機関を持たずに分散化されているため、詐欺や不正行為が発生しやすくなります。そのため、一部の政府は、政府または独立した監督当局を通じて公正なビジネス行動を保証するためにFXブローカーを規制しようと試みました。

ブローカーが特定の機関による規制を受けるためには、その国への登録が必要です。これは、ブローカーが定期的な監査と評価を受ける可能性があることを意味します。こういった規制当局の一部をあげます。

人気のある取引プラットフォーム

ブローカーは独自の取引プラットフォームを提供しているブローカーもありますが、他はサードパーティーの取引、チャート作成ソフトウェアに接続するオプションを提供しています。人気のある取引プラットフォームは次のとおりです。

  • Metatrader 4 (MT4).これは個人トレーダーの間で最も一般的で、広く使用されているチャート作成ソフトウェアです。どのブローカーも無料でこのプラットフォームを顧客に提供しています。MT4は、自動取引ソフトウェアを使用するトレーダーに主に使用され、デスクトップ及び携帯機器で使用できます。
  • ニンジャトレーダー。このプラットフォームは、基本的にメタトレーダー4と同じチャート作成オプションがあります。トレーディングシミュレーションは無料ですが、ライブ取引では開発者から手数料が請求されます。
  • トレーディングステーション。これはブローカーFXCM独自のプラットフォームです。MT4と比較して自動取引の市場が小さいですが、他のすべてのチャート作成ソフトウェアと同じオプションがあります。FXCMブローカーと契約していれば無料で使うことができます。
  • CQG FX.これは他のチャート作成ソフトウェアと全て同じ標準オプションを備えたチャート作成プラットフォームです。さらに、使用可能なチャートタイプ(練行足、平均足、バーチャートなど他様々)も多数あります。Excelも内蔵されています。CQG FXは14日間の無料トライアルもあります。
  • MultiCharts(マルチチャート)。標準的なオプションを除いて、このプラットフォームは外国為替だけでなく、他の金融商品にも、高画質のチャートが作成できるリアルタイム・マーケット・スキャナーを提供しています。30日間無料デモがあります。
  • MotiveWave(モーティブウェーブ)。これはMultiChartsに似たプラットフォームで、通貨取引と同様に、他の金融商品でも取引を提供しています。4kディスプレイ、高画質パターンスキャナー、高度なボリュームツールなどをサポートしています。14日間無料トライアルがあります。
  • JForex。これはDukascopy(デューカスコピー)ブローカーのJavaベースの独自のプラットフォームです。他のチャート作成ソフトウェアと全く同じオプションをすべて搭載しているのに加え、Javaプログラミング言語のコーディングに精通していれば、自動システムを簡単に作成できるでしょう。JForexは無料のプラットフォームです。

どのように通貨を売買するのか?

小売市場での取引は、一つの通貨を買い、同時に別の通貨を売るという概念を中心に展開されています。そのため、為替の取引は通貨ペアで行われます。

最も取引の多いペアであるEUR/USDを扱う場合、EURはベース通貨と呼ばれ、USDはカウンター通貨と呼ばれます。

米ドルに対するユーロの価格の上昇から利益を得るためには、取引ポジションはEUR/USD買いとなります。これは、トレーダーがEUR を購入し、USDを売ることを意味します。

米ドルに対するユーロの価格の下落から利益を得るためには、取引ポジションはEUR/USD売りとなります。 これは、トレーダーがEUR を売り、USDを購入するという意味です。

買いと売りは別の言葉ではロングショートとも呼ばれます。

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最も流動的で取引量の多いペアは以下の通りです。

  • EUR/USD(ユーロ/ドル)
  • GBP/USD(ポンド/ドル)
  • USD/JPY(ドル/円)
  • AUD/USD(豪ドル/ドル)
  • USD/CAD(ドル/加ドル)
  • USD/CHF(ドル/スイスフラン)
  • AUD/JPY(豪ドル/円)

FX取引のレバレッジとは?

外国為替の価格変動は比較的小さい(セント単位)ので、500ドルの口座でまともな利益を得る可能性は非常に低くなります。そのため、FXブローカーがマージン口座でトレーダーにお金を融資します。この場合、500ドルという金額は、マージン、あるいは担保と呼ばれ、トレーダーが損失を被った場合にブローカーが保持します。少額のお金を使って、大量の(借りた)お金をコントロールできることをレバレッジと呼びます。レバレッジは、口座のサイズの500倍まで拡大できます。つまり、500ドルの口座で250,000ドルを管理し、価格の小さな動きを多額の損失または利益のどちらかに変えることができます。

FX資金管理。

FX市場におけるレバレッジの使用も、利益と損失にとって需要です。適切な資金運用を行えば、取引のリスクを口座のわずかな割合に制限できます。最も一般的な1取引のリスクは、2 %ですが、積極的なトレーダーであれば、5 %で十分といえます。この値を超えると、損失が出た場合に回復が難しくなります。

FX取引のロットとは?

ロットは、トレーダーが売買する通貨単位の数です。FX取引の標準ロットは1.0で、これは、100,000通貨単位(例えば、10万ドル)に相当します

ロット名

単位数

FXロットサイズ

スタンダード

100,000

1.0

ミニ

10,000

0.1

ミクロ

1,000

0.01

ナノ

100

0.001

FX取引のピップとは?

通貨価格変動の最小単位は、ピップ(パーセンテージの価格)と呼ばれます。例えば、現在のEUR/USDの価格が1.0000であるとし、しばらくして、1.0001に動いた場合、価格は1ピップ移動したことになります。

スタンダードロットで取引する場合、この変動は10ドル相当になります。ロットサイズがミニの場合、1ピップの変動は1ドルとなります。

今日、ほとんどのブローカーはピペットと呼ばれる小数点第5位(ピップの1/10)での取引を提供しています。

テクニカル分析とは?

テクニカルな調査、為替チャート、指標、およびその他の分析ツールを使用して歴史的な値動きの研究をし、将来の値動き予測を試みることをテクニカル分析といいます。テクニカル分析の助けにより、トレーダーは市場のトレンド、サポート/抵抗ゾーン、取引のチャンスを特定することができます。これは、どの通貨ペアにおいても市場へのエントリーポイントとイグジットポイントを決定できる素晴らしいツールです。

最も一般的なテクニカル分析要素は次のとおりです。

  • 為替チャート
  • ローソク足パターン
  • 指標

ファンダメンタル分析とは?

政治的、社会的な出来事とともにマクロ経済データを分析するプロセスは、ファンダメンタル分析と呼ばれます。ファンダメンタル分析の主な焦点は、以下のような経済的指標です。

  • 金利
  • 雇用
  • インフレ

一部のトレーダーはファンダメンタル分析をニュースの取引とも呼んでいます。

ファンダメンタル分析は、ある通貨ペアの価格が特定の経済事象によってどのように反応するかについて分析します。経済事象は、例えば、米国住宅販売に関する中央銀行からの報告、スイス国立銀行による通貨政策の変更があり、他の同様の事象事情もあり得ます。

このデータが発表されると、投資家と投機家は大抵反応し、その結果、特定の通貨ペアの価格は変動します。時には、ニュースがリリースされる前に、近く発表されるデータの予想に基づいて価格が変わることがあります。また、ニュースがリリースされる数時間、数日前に予想価格がつく場合もあります。通貨ペアは、リリース直前に数百ピップ単位で変わることが知られているため、変動性が高く、スプレッドとスリッページが上昇します。

一般的な取引戦略

トレーダーが成功するために乗り越えなくてはならない、重要な要素があります。トレーダーのニーズに応じて最適な取引戦略を選択するのもその一つです。

  • スキャルピング。これは、一日に何度も、少数のピップ獲得を目標とする戦略です。高頻度取引であり、インターネット接続が良好であることが何よりも重要です。この戦略を実行するには、トレーダーは、スプレッドが低いEUR/USD、GBP/USD、およびUSD/JPYなどの流動性が高く、スプレッドの低いペアを選び、穏やかで、安定した市場で取引する必要があります。スカルパーは、通常、安定したアジアセッションで取引し、影響の大きいニュースのあたりでは、取引を避けます。
  • デイトレーニング。この戦略はトレーダーが1日以内に売買ポジションをとる戦略ですが、スキャルピングと異なり、デイトレーディングの目標は、多くのピップの獲得です。この戦略では、事態が急変する可能性があるため、トレーダーは経済ニュースに通じてなくてはなりません。
  • スイング取引。この戦略は、取引が数日間続く長期間な取引戦略です。この名前は、価格がスイングすることを意味します。つまり、上昇トレンドでは、安値で買い、高値で売り、下降トレンドでは、高値で売り、安値で買いをします。
  • ポジション取引。これは数か月も続けられる取引戦略です。ポジション取引の場合、トレーダーはポジションに入り(EUR/USDと想定)、価格が有利な限りポジションを保持します。人気のある通貨に多くのポジションを開くというのが、一般的な方法です。
  • マーチンゲール取引。この戦略は確率理論に基づいており、取引損失(0.1ロットと想定)ごとにトレーダーが2倍のロット(0.2)で別の取引をします。仮に2番目の取引が利益を上げている場合、1番目の取引の損失をすべて回収し、利益を得るというものです。取引が損失で終わった場合、2番目のポジション(0.4ロット)からのロットを2倍にして別のポジションを開きます。このプロセスは、トレーダーが利益を得るか、口座が破産するまで繰り返されます。この戦略は、デイトレーダー、スイングトレーダー、ポジショントレーダーでも使用できますが、非常に危険であり、口座を消滅させる可能性があります。
  • ヘッジ取引。これはトレーダーが同時に2つの反対のポジションを保持する戦略です(例えば、0.1ロットでユーロ買いドル売りし、0.1ロットでユーロ売りドル買い)。ヘッジ取引を達成するため、相互関係の高いペアでポジションを保持する方法もあります。

自動取引

人間が介入せず、取引注文を作成し実行するコンピュータープログラムは、自動取引プログラムとして知られています。2014年以来、米国の証券取引所で取引されている全株式のうち、自動取引プログラムによって実行されている割合は70 %を超えます。このプログラムは、人間の感情を取引プロセスから排除し、コンピューターの論理をインプットし設計されています。外国為替では、この種の取引は、主にエキスパートアドバイザー(EA)の使用を通じて可能になります。

EAは、使用する戦略に応じて様々な種類がありますが、大まかに次のカテゴリーに分類できます。

  • マーチンゲール
  • グリッド取引
  • ヘッジ
  • ブレイクアウト
  • スキャルピング
  • トレンドフォロー
  • ニュース取引

今日のEAでは、パフォーマンス向上のために以上の戦略を組み合わせて使用するのが一般的です。

FX取引VS株式取引の利点は?

通貨市場がもたらす機会のために、多くのトレーダーは株式取引からFX取引に鞍替えしています。その主な利点は次の通りです。

  • 24時間営業、週5日。世界中のトレーダーに、自分の取引スケジュールを自分に合ったものにする柔軟性を与えてくれます。
  • 高い流動性。FX市場の流動性は数兆ドルである一方、株式市場は数十億ドルです。これは、トレーダーが大きなポジションを取れることを意味し、瞬時に実行することを可能にします。また誰かが通貨の価格に影響を与えて市場を操作したいと思っているならば、信じられないほどの金額を投入することになりますが、実現不可能なことです。
  • 潜在的な利益/損失の増加。FXブローカーは高いレバレッジを提供し、それによってトレーダーの利益の可能性が増すだけでなく、損失も増加する可能性があります。
  • シンプルさ。8つの通貨ペアが全取引量の70%を占めています。トレーダーはこれらのペアと取引を学ぶだけで十分です。一方で、株式市場では何千もの企業が取引されます。

FX取引のリスク

FX市場には高い収益性があります。それにもかかわらず、考慮すべきいくつかのリスクがあります。

  • 高いレバレッジ。わずか500ドルで100,000ドルをコントロールできるため、どんな為替動向からでもかんたんに大きな利益を得ることができます。それはまた、簡単に大きな損失に苦しんで口座を消滅させることにもなります。
  • 金利差。何か月もポジションを保持している長期トレーダーは、主に金利差の影響を受けます。トレーダーが金利の高い通貨に対して低い金利の通貨を保有している場合、トレーダーはいわゆるスワップと呼ばれる金利差額を毎日支払わなければなりません。
  • 規制対象外のFXブローカー。規制対象外の不審なFXブローカーを選ぶと、ブローカーの違法行為、詐欺、あるいは破産のいずれかにより口座全体が失われる可能性があります。
  • 中央銀行の関与。中央銀行はFX市場に積極的に参加していますが、為替レートに影響を与えて、多くの人が口座を失う可能性がでる場合もあります。このような出来事が起こったのが2015年です。スイス国立銀行がユーロとのペッグを廃止し、EUR/CHF(ユーロ/スイスフラン)の為替レートが数分で1,000ピップを超える暴落となり、ストップロス(逆指値)を大幅に超えました。多くの口座が最終的にはマイナスとなり、多くのブローカーが破産しました。

結論

FX取引は世界で最も流動的な市場です。インターネットのアクセスとFXブローカーの使用により、個人トレーダーは参加する機会を得てお金を儲けることができます。そして、これは大きな利益をあげる可能性もありますが、リスクも伴います。成功したトレーダーになるためには、市場の仕組み、ファンダメンタルおよびテクニカル分析を理解し、とりわけ優れた資金運用計画を立てる必要があります。





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