店頭市場(OTC市場)から主要取引場への移行プロセスとは何か

by Andrew McGuinness     8月 16, 2019

OTCまたは店頭市場と主要取引場の違いは、小売店の化粧品とデパートの化粧品の違いにそっくりです。小売店の化粧品はデパートの化粧品よりも安いだけでなく、プロから一般的に使われていません。

OTC市場は主要取引場に匹敵できる存在ではありません。 OTC市場は取引場をはるかに希薄にしたもので、このために、会社が成長と成功を目指すのであれば、この変更は不可欠です。以下、企業が現実世界で拡大・繁栄するため、OTC市場から主要取引場に移動できる方法をあげます。

1. 要件に従う

まず何よりも、企業は、主要取引場の全企業が従わなければならない一定の基準に従う必要があります。ガイドラインでは、1株当たり株価、企業収益、総価値、収益、日刊/月間売買高、株主数、券取引委員会への報告要件がよく言及されます。

しかし取引所が変われば、要件も変わります。たとえばナスダックでは公募株式数は125万株、550人以上の投資家に流通させなければならないとしてます。一方、ニューヨーク証券取引所では、110万の公開株を保有、株主数が2,200人以上となる企業だけが、上場できます。

2. ペーパーワーク

主要取引場への参入を認められるためには、多くのペーパーワークが含まれます。申込書も含まれており、上述の要件に適しており、主要取引場に属しているという事実を裏付ける決算書類を申込書に添付します。その後、主要取引場は貴社が離れようとしているOTC市場と連絡を取り、企業がその市場から離れることを望んでいるという事実を伝えます。この中には、企業内で進行中の出来事と株主の投資について株主に気づいてもらうため、プレスリリースがおそらく含まれるでしょう。

このペーパーワーク処理と、新市場への移行を成功させた場合、最善の部分は、企業がOTC市場を離れてどこに向かうかを選べるという事実があることです。長年取引所に上場している他の企業のように、その株式が通常通り取引されるのではなく、新規株式公開(IPO)が行われると投資家は予想するでしょう。

3. 移動する利点は何か

小規模なOTC市場から主要取引場へ移動する利点は、一見したところ明らかです。市場が大規模になると流動性が高まるだけではなく、大規模市場は公式であるため、自社も公式と見なされます。これだけではなく、大衆が今や企業にアクセスできるようになり、企業が目に見えて拡大しているのを目にすることができるのです。

しかし、いったん主要取引場に上場すると、いつでも別の主要取引所に移行できると気づくはずです。安全で居心地がいいというだけの理由で主要取引場に留まる義務があるとは感じないはずです。別の主要取引所には、別の利点があり、たとえば、ニューヨーク証券取引所は、取引所が非常に人気のあるというだけの理由で、自社に適しているというわけではありません。

同類の主要取引場とくらべると、ナスダックの費用の一部は一番低いものです。各取引所には利点がありますが、目標となるのは、自社に適した取引所を見付けることです。





ラーニングセンター、Broker Insights、
独占プロモーションを無料で無制限にご利用いただけます。