ビットコインの紹介

by Andrew McGuinness     9月 05, 2019

仮想通貨とは?

仮想通貨とは、セキュリティー対策に暗号文を使用する、デジタルのピアツーピア(接続されたコンピューター同士が同格で通信しあう)通貨です。二者間での取引が、仲介者なしで成立可能であることを意味します。そして両者はお互い価格に同意し、個人情報を明かすことなく取引を実行できます。

仮想通貨は分権管理型で、このことが今まで使用されてきた法定通貨に対しての主な強みの一つです。中央に存在し、創造・管理・価値の点でコントロール力を発揮する中央集権者はいない、ということです。

米ドルを例に挙げると、連邦準備金が前述のような内容を管理し、その結果、政治や経済の状況によって米ドルの価値をコントロールします。仮想通貨は価値に上限がないので、数千、数十万ドルもの価値に届くこともあり得ます。

中央集権型システムでは、中央銀行が紙幣を増刷することにより、通貨の供給をコントロールします。しかし分権管理型システムでは、通貨の増加はすべて仮想通貨システム上で、公開された明白なレートで行われます。

仮想通貨のほとんどは、つくられる総数に上限があり、貴金属を再現しています。

有名な仮想通貨

今日では、数千億ドルの時価総額で循環し、数千以上の仮想通貨が存在しています。もっともよく知られ、もっとも高額な時価総額を持つ仮想通貨といえば、疑う余地なくビットコインです。ビットコイン以外の全通貨はオルト(アルト)コインの名のもとに束ねられています。オルトコインのほとんどはビットコインを少し変えた分岐物で、異なるプルーフ・オブ・ワーク(proof-of-work)アルゴリズムを持つ通貨もあります。もっとも有名なのは、下記の仮想通貨です。

ビットコインとは?

 ビットコインは、最初の分権型ピアツーピア・デジタル通貨です。ビットコインを用いた取引は軍事レベルの暗号文で、どんな仲介者(例えば銀行など)もなく実行されます。このことが取引を迅速に済ませてくれます。通常3~5営業日も待つ銀行とは違います。そして余分な国際間取引手数料もかかりません。取引に上下限額もありません。すべての取引が、ネットワーク・ノード(接続ポイント)で認識され、ブロックチェーンに記録されます。ビットコイン開発者たちの言葉を借りれば、ビットコインの背後にあるテクノロジーはオープン・ソースである。誰も所有せず、コントロールしない。そして誰もが参加できる。

 ビットコインは、2008年にサトシ・ナカモトという、ある人物またはグループによって開発されました。そして二重支払い問題を解決した、初めての存在でもありました。

ビットコインの単位

 ビットコインの主な呼称単位は3つです。

  • ビットコイン (BTC) – 1 ビットコイン
  • ミリビット (mBTC) – 千分の一ビットコイン
  • マイクロビット (µBTC) – 百万分の一ビットコイン

 マイクロビットコインが、もっともよく使用される単位です。

 ビットコイン最小単位はサトシと呼ばれ、一億分の一ビットコイン(0.00000001 BTC)です。

 2014年現在では、BTCとXBTという2つのティッカーがビットコインを示しています。

ビットコインは₿という、独自のユニコード文字があります。

ビットコインの歴史

 2008年のリーマンショック以降、才気あふれ、現時点では身元不明とされるビットコイン創始者のサトシ・ナカモトは、すべての中央集権型通貨が失敗に終わったのを見て、ピアツーピア・ネットワークのコンセプトを使った、デジタル通貨システムを創り上げました。

 2008年にサトシ・ナカモトによる論文、Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System(ビットコイン:ア・ピアツーピア・エレクトロニック・キャッシュ・システム)が発表されました。内容は、信用に頼らない電子取引用のシステムを創るための、ピアツーピア・ネットワーク使用について詳しく述べたものです。2009年、初のオープンソース・ビットコイン顧客と初のビットコインとともに、最初のビットコイン・ネットワークが創られました。サトシ・ナカモトは最初にビットコインをマイニング(採掘)した人物で、初めの50ビットコインのブロックは、ジェネシス(創世記)ブロックとして知られています。

 サトシ・ナカモトは初期に100万ビットコインを採掘したとされています。そしてこのプロジェクトがギャビン・アンダーセン(Gavin Andersen)なる開発者に引き渡された後、ビットコイン関係から完全に姿を消しました。

 初期のビットコインの価値は、ビットコインのフォーラム上で、個人間で交渉されていました。それ以来、多くのことが変わりました。今日では、供給と需要に応じてビットコインが売買できる取引所が、どこにでも存在します。

ブロックチェーンとは?

 ビットコイン背後にあるテクノロジーは、ブロックチェーンと呼ばれます。前回のブロックにリンクするSHA-256というハッシュ・アルゴリズムを使用し、各ブロックは前回のブロックの暗号文ハッシュを含みます。それゆえに、ブロックチェーンという名前が付けられたのです。この暗号文テクノロジーは、お互いに知らなかったり信用していない人々に、誰が何を所有しているかという記録を作成してくれるのです。

 通貨として使用するには、間違ったアカウントへ流出したり、同一人物によって二重に支払われることなく、所有者を換える必要がありました。これまで使用されてきた法定通貨では、このような悪用の回避は、銀行のような第三者を通して行われていました。ビットコインでは、こうした第三者に代わって、ここがブロックチェーン技術の参入する部分です。ブロックチェーンは誰が通貨を所有しているかという証明を、いつ何時でも供給します。ハーバード・ビジネス・レビューはこれを、二者間での取引を能率的に、検証可能で永続的な方法で記録できる、オープンかつ分散型の台帳と呼びました。この台帳は世界中、数千ものコンピューターを通して複製され、公に利用可能です。そして一番大切なことは、安全だということです。

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 このテクノロジーは、コントラクトをデジタルコードに埋め込み、透明で、データベースが共有され、データ改ざんや削除から保護された状態のまま保存します。全ての決済に、身元確定され、正当性が立証され、共有が可能なデジタル記録があれば、弁護士や業者、銀行家といった仲介者は不要になり、最終的には姿を消すことでしょう。これがブロックチェーンの可能性なのです。

ブロックチェーン・フォーク(分岐)とは?

 ブロックチェーン・フォークとは、ブロックチェーンが二つに分岐することです。ビットコインのネットワーク上では、二人のマイナー(採掘者)が同時にブロックを見つけたとき、マイニング・プロセスとして、フォークが定期的に起こります。フォークが起こると、そのネットワークは短時間、分岐します。そしてソフトウェアは、自動的に一番長いチェーンを選び、短いチェーンを切り離します。

 また、有効な取引にするために開発者がソフトウェアのルールを変更する際にも、ブロックチェーンがフォークすることがあります。

  フォークとは:

  • フォーク (全てのノードが同意された同じルールに従い、ソフトウェアによって解決される)
  • ソフト・フォーク (ブロックチェーンの一時的な分岐で、同意ルールに従わず、更新されないノードによって起こる)
  • ソフトウェア・フォーク (何人かの開発者が、他の開発者とは別のコードベースを作成したときに起こる)
  • ギット(Git)フォーク (ソフトウェア・フォークと同様)
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他のタイプのフォークは、ハード・フォークです。以前に無効だったブロックや取引を有効にし、全ユーザーに更新を要求する、ビットコインのプロトコルに対する変化のことです。これもまた、ブロック構成や難易率を変えられます。

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 ブロックチェーンのハード・フォーク経由で、ビットコインは3度、下記のように分かれました。

  • ビットコイン・キャッシュ(Bitcoin Cash) (2017年8月1日)
  • ビットコイン・ゴールド(Bitcoin Gold) (2017年10月24日)
  • ビットコイン・ダイヤモンド(Bitcoin Diamond) (2017年11月24日)

ビットコイン・ウォレットとは?

  ビットコインが保存されている場所を、ビットコイン・ウォレットといいます。ウォレット・プログラムはビットコインを受けとるための公開鍵をつくり、ブロックチェーンを監視します。ビットコインを使うには、ユーザーは秘密鍵が必要で、この鍵はウォレットのファイルに保存されています。秘密鍵はウォレット内のビットコインにアクセスできる唯一の鍵であるため、安全な場所に保管されていなければなりません。もし秘密鍵を失くしてしまった場合、ウォレットの中に貯めてあったビットコインもまた失うことになります。

 ウォレット・システムには、下記3つのパートがあります:

  • 公開鍵配布プログラム
  • 署名プログラム
  • ネットワーク・プログラム

 全サービスがあるウォレットはソフトウェアで、上記3つがすべて機能します。

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 全サービス搭載のウォレットにおける唯一のデメリットは、インターネットに接続したデバイスに秘密鍵を保存することで、中身に簡単に不正アクセスを許してしまうことです。このため、秘密鍵をオフラインで保管し、ハッキングされようがないハードウェアのウォレットを好む人もいます。

 ビットコイン・ウォレットはまた、ブロックチェーンからの情報を得て新しい取引を送信するため、ピアツーピア・ネットワークと相互作用する必要があります。

 インストールされたプラットフォームをもとに、ビットコインには4タイプのウォレットがあります:

  • デスクトップ型(Linux, Mac, and Windows)。パソコンから送金するユーザーにとって素晴らしいウォレットです。また、完全に無料です。
  • ハードウェア型。安全なオフライン機器です。価格帯は20ドルから400ドル程度です。
  • モバイル型(Android, BlackBerry, iOS, and Windows Phone)。このタイプは、ビットコインを持ち歩いて使用したい人向けです。
  • ウェブ型。ウェブサイトのブラウザ上で機能し、安全性は通常もっとも低いです。

 有名なビットコイン・ウォレットには、次のようなものがあります:Armory, Bitcoin Core, Bitcoin Knots, BitGo, Bither, Electrum, Green Address, ArcBit, mSIGNA。

ビットコイン・マイニング(採掘)とは?

 ビットコイン・マイニングは、コンピューターのプロセス力を使い、ブロックチェーンに新しいブロックを付け加えます。言い替えれば、各ブロックに新しいビットコインを創ることによって、過去の取引が記録された公開台帳(ブロックチェーン)の記録に、新しい取引の記録を加えることです。しかし、ブロックがネットワークに受容されるには、いわゆるプルーフ・オブ・ワーク(proof-of-work)がなければなりません。ビットコインは、マイニングの柱としてハッシュキャッシュのプルーフ・オブ・ワークを使用しています。ビットコインのコード内でコンピューターが操作を完了するスピードは、ハッシュ・レート(採掘速度)と呼ばれています。ハッシュ・レートが高いほど、ブロックを見つけるチャンスが高まります。

 ブロックが発見されると、報酬として特定の枚数のビットコインが獲得でき、それはネットワークの全員の同意によるものです。ブロックごとに50枚のビットコインから始まり、210,000ブロックごとに半減します。2017年は、ブロックごとに12.5枚でした。現在の傾向からいくと、次の6.25枚への半減が起こるのは2020年の見込みです。

今日では、2つのマイニング法があります:

  • 単独(ソロ)マイニング。マイナーが一人で新しいブロックを見つけようとします。マイニング費用と報酬は全てマイナーのものです。
  • 共同(プール)マイニング。他のマイナーたちと一緒に新しいブロックを見つけます。報酬は、ブロックを見つけるのに貢献したハッシュ力の相関関係において、マイナー同士でシェアされます。

クラウド・マイニングという別の採掘法もあります。この場合ユーザーは、データセンターでビットコインを採掘するための採掘能力に投資します。管理するハードウェア、ソフトウェア、電気や他の問題はありません。この方式は便利ですが、詐欺やいかがわしい採掘事業にひっかかりやすく、リスクが高いと考えられています。

仮想通貨の取引所

 マイニングに興味はないけれど、デジタル通貨を手にしてみたいという人は、マーケットで他の人から買うか、取引所で買うという方法があります。仮想通貨を取引して稼ぐことに関心がある人にも、仮想通貨取引所が行くべき場所です。

 東京に拠点があったマウントゴックスは、初期のビットコイン取引所の一つで、市場を独占していました。2013年には、全ビットコイン取引の70%を処理していました。しかし翌年、約850,000枚、当時の価値にして450万ドルものビットコインが盗まれてしまいました。この出来事で、マウントゴックスは倒産申請に追いやられたのです。

 今日の取引所は、マウントゴックスの事件以来、安全性を改善してきたと主張しています。もっとも有名な仮想通貨取引所は:

  • ビットフィネックス(Bitfinex)。最大の仮想通貨取引プラットフォームの一つで、2012年に創設されました。米ドルに対して22の仮想通貨取引を提供しています。マージン、トレーリングストップ、OCOタイプの取引、非表示注文にも対応しています。デイトレーダー向けの、素晴らしい取引所です。
  • ビットスタンプ(Bitstamp)。2011年にスロベニアで創設されましたが、2016年にルクセンブルクに移転しました。5つの仮想通貨取引に対応しています。この取引所は単一ユーロ決済圏(SEPA)での預金を認めているため、ヨーロッパでさらに人気です。ヨーロッパの銀行間で送受金するのに便利です。
  • コインベース(Coinbase)。この取引所はカリフォルニアを拠点とし、2011年に創設されました。ビットコインを保管したり使ったりするウォレットとしても、業者向けにビットコインのプロセッサーとしても機能します。コインベースは顧客の資金を保管しませんが、代わりにコインベースのウォレットがこの企業の銀行口座へリンクしているため、売買に3~5日を要するかもしれません。このためにコインベースはデイトレードには向きませんが、ビットコインを直接購入したり、ウォレットに保管しておくのに妥当なオプションでしょう。

その他の仮想通貨取引所は:

ビットコインを購入する、その他の方法

もしビットコインを取引所で買うのが複雑そうであれば、世界中に利用可能な2千ものビットコインATMがあります。ATMを使わなくてもビットコインが買える可能性もあります。サービス提供者の多くは、ビットコインを現金化したり、現金をビットコイン化するサービスを行っています。

オルトコインに対する、ビットコインの優位性

 ビットコインは、世界のピアツーピア分権管理型デジタル通貨です。他の仮想通貨に対する、ビットコインの先発者利益は、主に下記の理由によります:

  • ネットワークの影響と安全性。軍事レベルの安全性で、仮想通貨取引を保護します。
  • アクセスのしやすさとサポート。ビットコインは、他の仮想通貨より多くの取引所や業者が対応しています。そして、直接売買できるビットコインATMもあります。
  • 開発者に良いエコシステム。このことで、ビットコインがより多くの実施と改善を経ることができます。
  • 広大なユーザーベース。ビットコインに引き付けられる、さらに多くの顧客、投資家、企業が存在します。
  • 流動性。いつでも、誰でもビットコインが簡単に買えます。
  • シカゴ・オプション取引所(CBOE)で、将来的にビットコイン取引が可能になります。

これまで使用されてきた法定通貨に対しての、ビットコインの優位性

  ビットコインの創設者サトシ・ナカモトは、これまでの法定通貨の弱みを、主に電子決済システムに見出しました。ビットコインは、この弱みを強みに変えたのです:

  • 決済の自由度。ユーザーは世界中いつ何時でも、送受金が可能です。経由する仲介者(銀行)は不在で、銀行休業日や他の制限も皆無です。
  • 安全性。ビットコインはピアツーピア基盤のため、業者は送受金する二者間の同意なくして、余分な手数料を徴収することはできません。
  • 匿名性。個人情報を漏らすことなく決済ができ、身元情報流出への安全対策ができます。
  • 悪用操作が不可能。ビットコインの暗号性質は、ブロックチェーンを改悪するのにコストと労力がかかりすぎるため、取引の悪用操作を防ぐことができます。
  • 安い手数料。現時点で、ビットコイン決済は手数料が無料、またはとても安価です。仮想通貨取引所は、ユーザーや業者がビットコインを法定通貨に両替する際の手数料を、他のよく知られた決済方法よりも安く承っています。
  • 業者に低リスク。取引の匿名性とブロックチェーンでの取引の逆流防止のため、特に詐欺や犯罪率が高い地域で、業者を保護してくれます。
  • 価値に上限がないこと。紙幣を増刷する中央銀行が不在で、政治・経済状況を理由に通貨価値を制限するものがないため、ビットコインは何十万ドルかそれ以上に成長する可能性がありますが、かなりの短期間に下落する可能性もあります。
  • 免税。ビットコインは匿名なので、政府に公表しない限り、または政府が仮想通貨取引所にユーザーデータを提出するよう強制しない限りは、国民がビットコインを所有しているか知るすべは、政府にはありません。

ビットコインのデメリット

 仮想通貨は経済界において、比較的新しい現象です。

そのため、伝統的な法定通貨の代わりにビットコインを使用するデメリットも、いくつかあります。

  • 広く受け入れられていない。ビットコインは世界中の業者が対応しているものの、現時点ではまだ少数派です。この理由から、ビットコインだけをあてにすることは不可能です。
  • 政府の規制。ある時点で政府がビットコインを禁止した場合、業者はデジタル通貨での決済対応を止めざるをえません。
  • ウォレットに不正アクセスされる恐れがある。ハードドライブがクラッシュして、ユーザーがオフラインに鍵を保存していなかったら、ビットコインは全て失われます。また私たちは、どの機器もインターネットにつながれたデジタルの世界にいます。ですから、ハッカーがウォレット内のビットコインを盗む機会を与えてしまっています。
  • 価格の乱高下。大衆に広まってきてはいるものの、仮想通貨はまだ初期段階にあります。新参の投資家が継続的に買い続けているため、価格が非常に上下しやすいです。しかし、ユーザーと業者の両者にビットコインが広く受け入れられれば、価格は安定するでしょう。
  • 非可逆性の取引。いちど取引が成立すれば、逆にすることはできません。サービスが行われなかった場合、取引を疑うことは難しいです。
  • 技術的なリスク。システムに未修復の不具合があるかもしれません。その場合に、ビットコインが消えてしまう可能性があります。
  • デフレの可能性。ビットコインの総数は、2千100万枚です。この枚数に達したら、ビットコインを保有している投資家は売りに出すでしょう。そのときに価格が大幅に下落し、デフレの原因になります。
  • 価値に上限がないこと。前述のとおり、ビットコインの価値を監視・操作する中央銀行がないため、価格が激しく上下する原因になります。

ビットコインのリスク

 多くの市場アナリストや銀行は、ビットコインを高リスクの投資だと考えています。投資の功績で、オマハの賢人と呼ばれるウォーレン・バフェットは、ビットコインや他の仮想通貨は価値を生み出さない資産であり、ビットコインは完全なバブルだ、と断言しています。しかし、これだけがビットコインのリスクではありません。過去に何度も、ウォレットや取引所へのハッキングによるビットコイン盗難がありました。

 銀行と同じレベルの保護を取引所やウォレットはしてくれない、と気づくことが何より価値あることです。盗難や倒産の場合、取引所には失ったビットコインを補償するすべがないかもしれません。

場所

盗難にあった、または損失となった通貨価値(米ドル)

2011

Bitomat取引所

$220,00 (17,000 ビットコイン)

2011

MyBitcoinプロセッサ

$800,000 (78,000 ビットコイン)

2012

Bitfloor取引所

$250,00 (24,000 ビットコイン)

2013

Instawalletウォレット

$4.6百万 (35,000 ビットコイン)

2013

Inputs.ioウォレット

$1百万(4,100 ビットコイン)

2014

マウントゴックス取引所

$450百万(850,000 ビットコイン)

2015

Bter取引所

$5.1百万

2015

Bitstamp取引所

$5.1百万

2016

Cryptsy取引所

$3.3百万

2016

Gatecoin

$2百万

2016

Bitfinex取引所

$72百万

2017

NiceHashプラットフォーム

$80百万

結論

 仮想通貨の上昇は、経済界では論理的な段階です。即座に直接、世界中で取引が可能で、手数料は最小、身元も保護されています。何より仮想通貨の価値に干渉してくる政府の介入がないことで、法定通貨のすばらしい代替になります。一方、エコシステムがまだ新しく、仮想通貨は主流としてまだ受容されていません。ウォレットを紛失したり、補償の機会なくハッキングされたり、また突然の相場の崩壊という可能性もあるため、仮想通貨を保有したり投資するリスクは、まだ根強くあります。このことがすべて、仮想通貨の使用のリスクを厭わない人たちに限定してしまうのです。





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