安全な投資を行う上での5つの新たな教訓

by Andrew McGuinness     7月 16, 2019

2008年の世界的な景気後退により、世界は一変しました。全世界で景気の悪循環に繋がっただけでなく、資金と投資に関する投資家の考え方も変えてしまいました。多くの古い慣習、ルール、過去から得た教訓が突然疑問視されるようになり、もっとうまくやる方法はないのか、と誰もが考えるようになりました。過去数年間で学んだ、安全な投資を後押しする新たな教訓を5つ取りあげます。

1) どれほどのリスクに堪えられるのかを知る

景気後退の懸念が一掃された後も、立ち止まって自己を見つめ、次回、進んで処理したいリスクはどれぐらいなのかを自問自答することが大切です。2008年の景気後退のような市場の暴落を経験した後で、ご自分のリスクと許容度について学んでいます。

暴落中の自分の行動はどのようなものでしたか。手遅れになってから売却、保有、買い増しにより損失を確定しましたか。各暴落に対するご自分の反応を考え、それを使って洞察力を働かせながら、自分のリスク許容度を理解してください。また同じやり方でそれを経験したいですか。それとも別のやり方をとりたいでしょうか。

2) 常に売却ポイントを決めておく

無限の成長などありません。最新の増加傾向の波に乗って上昇するのは簡単にできますが、本来の価値を超えた成長傾向が続けば、バブルとなり、バブルは最終的にはじけます。どんな投資でも、利益に満足して直ちに売却するポイントを必ず設定してください。それを超えると、なすすべのないリスクが生じます。

3) 保有

とはいえ、常に売却が選択されるわけではありませんし、それは理解できます。多額の損失を被った投資を保有しているのに気がついたら、もはや手遅れで、売却できません。Trading 101で教えているように、投資に損失が起これば、実際の損失が累積するばかりです。

その損失はそのままにし、時期を待ち、市場が回復するまで投資を保有しましょう。下げ相場のあとには常に上げ相場がくることは証明されています。暴落の後には必ず回復が続きます。

4) 注意してレバレッジを用いる

2007年、サブプライムローンが崩壊したため、多くの投資家がレバレッジを捨てるはめになりました。銀行は痛い目にあい、ローン返済能力がない人に融資し、十分に研究していない投資取引を行うのは、商売の害でしかないという教訓を得たのです。

とはいえレバレッジは必ずしも悪いものではありません。適切なオプションを適用する限り、レバレッジを使って、巨額の損失を回避し、リターンを最大限に得ることができます。投機ではなく、ヘッジ戦略として活用するのであれば、オプションで必要な保護を得ることができるのです。

5) 多様化

2008年には、ポートフォリオにどれほど多様性があっても、多額の損失がでました。世界的な景気後退が、産業や市場に関係なく、あらゆる投資に襲いかかったからです。どれほどうまく多様化ができていても、損失から逃れる術はありませんでした。商品、ヘッジファンド、債券市場はすべて下落し、いつでも信頼できる不動産市場まで大打撃を被りました。

このため、多様化が必要だと信じられなくなったという多くの声がでましたが、実は、このような事態になっても、多様性のあるポートフォリオの保有者はある程度損失を回避できたのです。すべての市場が同じ規模の災害を受け、損失を経験したわけではないのです。

常に変化する市場に順応

安全な投資を行う時の新たなルール、教訓、ガイドラインを学ぶことが、トレーダーとして成功したキャリアを築く上で大きな割合を占めます。世界は移り変わり、市場も移り変わります。ですから、常に目を開き、耳をすませて、安全な投資のできる最新傾向を待ち構えなければなりません。





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